競馬を愛している人の中には、予想した馬券が当たることに興奮を覚えている人も少なくありません。
そんな競馬の予想には、サイトや新聞などを活用することもしばしば。中でも競馬予想ソフトは、コンピュータのデータを元に行うため、信ぴょう性があると好評です。
しかしそのような競馬ソフトの中には、詐欺のようなものもあるでしょう。そこで今回は、SHADOWと呼ばれる競馬予想ソフトを調べてみました。詐欺なのかどうかも含めて見ていきましょう。
目次
SHADOWとは一体なにのこと?その正体は?
競馬の予想ソフトのSHADOW(シャドウ)は、株式会社ネクステージが運営する競馬のソフトウェアです。自動で馬券を売買できることと、稼げることをアピールしており、競馬初心者の人でも手を出しやすいのが特徴。
「投資」「資産運用」をうたっており、競馬への抵抗をなるべく少なくしています。さらに堅実に稼げるイメージを購入者に与え、ギャンブルであることを忘れさせています。
競馬は投資とは異なるため、確実に増える。などといったことはありません。しかし馬券を買うならば儲けたいと思うのが人間の性です。
SHADOWが競馬投資詐欺と言われている理由とは
実際にSHADOWを販売すること自体は詐欺にはあたらないでしょう。問題はソフトの内容や勧誘の仕方にあるのではないでしょうか。
そこで世間から詐欺と思われる要因にはどんなものが存在するのか詳しく内容を調べて、SHADOWの実態を暴いていきます。もし下記の内容をみて、不審に思う方は利用を控えましょう。
知人からの紹介で安心しているところを狙う
SHADOWは投資ロボットとしてネクステージから発売されていることは説明しましたが、販売していいるのはネクステージだけではないのです。
もちろんSHADOWのページから直接購入することもできますが、大半は知人からの勧誘によって購入しています。ねずみ講やネットワークビジネスでないとしながらも、購入する人のほとんどは知人からの紹介なのだそう。勧めてくる人が信頼している人ならなおさら騙されそうな話でしょう。
また、紹介すれば紹介者にも報酬があるそう。このようにしてSHADOWはたくさんの利用者を増やしています。
いわき市など自治体も詐欺として動いている
通常の競馬ソフトであれば自治体が動くことは異例ですが、このSHADOWに関してはいわき市などが注意喚起をしています。ネクステージがいわき市にある会社であることから、いわき市では多数の被害報告が出ていたようです。
いわき市のホームページによると、友人や知人から「競馬投資ソフト」や「バイナリーオプション」を勧められるトラブルが増加中とのこと。
またそのトラブルの被害者が、20代の若者中心であることが記載。知識や経験が少ない若者をターゲットに、ソフトを販売しているのでしょう。
SHADOWの活動手口を解説!経験者多数の悪質勧誘
SHADOWへの怪しさを隠せませんが、ここまで利用者を増やすために一体どのような手口で活動しているのでしょうか。
簡単に調べて見ると問題になっている部分は、SHADOWの勧誘方法にあるようです。その点を踏まえて、以下ではSHADOWの販売手口をご紹介します。
契約するまで帰らせない
SHADOWのソフトを売られるとも知らず、知人に誘われるがままに食事に来ると知らない人がいた!というケースが多いようです。
そこに現れた人がSHADOWの紹介人です。執拗に勧誘をして、怪しいと思って断るも契約するまで帰してもらえないことが多いのだそうです。
消費者金融でお金を借りさせる
SHADOWの驚くべきポイントは、とにかく契約を迫ることです。仮に勧誘の場に行ったところで「お金がない」と言われてしまえばそれまで。
現にSHADOWのソフトは75万もします。払えなくても当然と思える金額でしょう。しかしそこで食い下がらないのがSHADOW。
そのまま消費者金融に行ってお金を借りるように促されます。またいっしょについてきて、そのままお金を借りさせられることもあるようです。ここまで来ると、詐欺と言われても仕方ない気がしますね。
SHADOWを購入するとできること
75万と高額なSHADOWですが、購入すると実際確実に儲けられる投資のようなソフトなのでしょうか?
競馬において投資という表現は、非常に怪しさを感じてしまう要因の1つです。そこで、SHADOW購入することで何ができるようになるのかを、以下で詳しくご紹介します。
時間がない人でも自動売買で馬券が買える
自動で運用してくれるロボットソフトのため、基本的にはお金を入れて放っておくだけです。あらかじめ設定していた通りにSHADOWが馬券を購入してくれます。時間がない人や自分で考えるのが面倒だと思う人に向いていると言われています。
ただ、これだけを見ると他のツールでもできるでしょうし、このソフトに高額を投じるのはやはり危ないと言われているのも納得です。また的中率も明らかにされていないツールなので、購入したものの当たらないことも当然でしょう。
これって詐欺!?SHADOWを購入した人の声
実際にSHADOWを購入した人の中には、自分と同じ被害者を出さないように手口などを明らかにしている人もいました。
同じような経験をこのSHADOWで経験された方はわかると思いますが、現段階で試そうか考えている方は、ぜひ口コミを確認してください。
以下では、実際にSHADOWを購入した人の口コミをまとめましたので見ていきましょう。
解約返金のキャンペーンがあると知って入会…
「解約しても返金があるキャンペーンを見て、リスクがないと思い入会しました。実際使ってみて良くないソフトだということを実感。即解約をしました。しかし問題はその後の対応です。結局返金には応じてもらえず支払ったお金は吸い取られることに…。」
この方は返金キャンペーンのときなら安心だと思い、満を持して入会したようです。しかし蓋を開けてみたら返金もされず…。結局泣き寝入りするしかありません。
当たらないだけでなく迷惑メールが増加…
「入会した途端に迷惑メールの数が急増。怪しいと思う部分もあったのでフリーアドレスを使っておいて良かったです。気になってネットで調べてみると、やはりSHADOWが原因で迷惑が急増した人が多くてビックリしました。メルアドを漏らしていることにも憤りを覚えます」
SHADOWを販売して得たお金以外にも、手に入れたメルアドを販売していることも示唆されています。いずれにせよ、多くの人がSHADOWに登録した瞬間迷惑メールが増えたと言っているので、ほぼ確実でしょう。
もしSHADOWを購入し詐欺が怪しいと思ったときにとるべき行動とは
これだけ怪しいと言われているSHADOWですが、無理やり入会させられたり興味本位で入会してしまったりすることもあるでしょう。
しかし、このような契約には、後で対処できる方法が存在します。もし、失敗してしまったと解ったときにとるべき行動を紹介しますので、見ていきましょう。
契約から8日以内にクーリングオフ
契約から8日以内は、クーリングオフ制度により契約を解除することができます。そのため、怪しいと思ったらすぐに行動しましょう。またクーリングオフは必ず書面で行う必要があるため、早めに行動することが必要不可欠です。
消費者生活センターなどネットを調べると書き方の詳細が載っているため、参考にして書き進めると良いでしょう。
消費者生活センターや弁護士に相談
同じような手口で被害に遭った人も多く、消費者生活センターでは相談に乗ってくれます。今後どう動けば良いのかなどのアドバイスももらえるため、困ったら一度相談するのが良いでしょう。
また詐欺被害に詳しい弁護士に依頼することもできます。警察OBや司法書士、行政書士などと連携して捜査をしてくれる事務所もあるため、問題の早期解決に期待できるでしょう。まずは無料相談を利用してみるのが良いかもしれませんね。
まとめ
この記事では詐欺として話題になっている競馬予想ソフト「SHADOW」についてご紹介しました。
「こんな怪しい話私は絶対大丈夫」「僕は断れるから」と思っていても注意したいのが詐欺です。特にSHADOWは、執拗な勧誘が多いと言われています。自分は大丈夫と思っていても、断れない雰囲気になってしまうことも十分に考えられるのです。
熱気のあるレースに予想する楽しみを知っている競馬ファンの人を騙す行為は許されません。高額な予想ソフトを購入するのではなく自分独自の予想をして、レースを楽しみましょう。