最近では競馬予想ソフトを使った詐欺や、競馬予想会社の詐欺が増えてきています。競馬で勝ちたいという人につけ込んで、多額の情報料をだまし取る手口はとても悪質です。
競馬ファンの中には、利用したことがあるという方もいるのではないでしょうか。
今回は悪質な競馬詐欺について、情報料をだまし取る手口や詐欺にあってしまった時の対処法について詳しく解説いたします。万が一、被害にあってしまった場合にも泣き寝入りすることのないよう、この記事を参考にしてみて下さい。
目次
利用には注意が必要!2つの競馬詐欺とは
競馬詐欺は主に「競馬予想ソフト」と「競馬情報会社」の2つとされています。競馬に勝ちたいからといって安易に利用するのはとても危険です。
自分は大丈夫と安易に考えている人は、気がついたときには詐欺にあっていた!なんてことにならないように、2つの競馬詐欺の違いについてまとめてみましたので下記の内容をご確認ください。
競馬予想ソフトによる詐欺
いくら長年競馬をやっていても、予想を当てるのは難しいものです。競走馬の膨大なデータや過去レースのデータを使って予想を算出するのに便利なのが、競馬予想ソフト。
プロの予想家も使用している競馬予想ソフトですが、なかには詐欺まがいの商売をしているものもあります。優良な競馬予想ソフトと何が違うのかというと、高額で販売されているという部分です。
競馬予想ソフトを使った詐欺ではお金をだまし取ることを前提としているため、他のソフトに比べて金額が高いのが特徴です。
競馬情報会社による詐欺
競馬情報会社は、情報料と引き換えに当たる可能性の高い競馬予想を配信しています。
しかし数多く存在する競馬情報会社の中でも、優良な会社は5%ほどしかいないとされており、ほとんどの会社が詐欺まがいの商売をしているのが現状です。競馬予想サイトを使ってだます場合もあれば、電話で予想を伝えて高額な情報料をだまし取る場合もあります。
とくに電話での競馬詐欺では証拠が残りにくく、泣き寝入りするしかない状況となっており、より悪質なものとなっているのです。
悪質な競馬予想会社の5つの手口
これまで2つの競馬詐欺についてご紹介しました。競馬詐欺では数多くの被害者が出ており、被害総額もかなりの高額です。
ここでは悪質な競馬予想会社にだまされないよう、よく使われている5つの手口をまとめてみました。
八百長レースを持ちかける
競馬予想会社による詐欺で最も多い手口が「八百長レースを持ちかける」というものです。主に電話詐欺などで使われており、電話で「来週に八百長レースがあるから馬券を買わないか」と持ちかけられます。
八百長とはあらかじめレースの勝敗が決まっているレースのことですが、JRAは公式で八百長レースの存在を否定しています。「勝敗が決まっているレースがある」なんていかにも怪しい内容ですが、競馬で勝ちたいと思っている人はだまされてしまうものです。
「八百長レースがある」という誘い文句は競馬詐欺を行なっている可能性があるため、利用しないようにしましょう。
クレジットカードの現金化をすすめる
クレジットの現金化も悪質な競馬予想会社が行なっている手口です。
高額な情報料が支払えないとなった場合に、会社側からクレジットの現金化をすすめrれる場合があります。クレジットの現金化とは、クレジットカードを使って購入した商品を売ることによって現金を手にする方法です。
違法とまではいきませんが限りなくグレーゾーンであり、クレジットカードの利用規約に反するため、カードを失効したりブラックリストに載ったりする可能性があります。
このようなクレジットカードの現金化をすすめる競馬予想会社も悪質な詐欺を行なっている可能性が高いといえます。
あいまいな保証内容
「三連単1点 全額返金保証」などというあいまいな保証内容には注意が必要です。
この内容を見ると「的中しない場合には全額返金保証がある」と思ってしまいます。しかし実際にはさまざまな条件がつけられ、負けても返金の対象にならない場合があるのです。
さらに悪質な場合、使い道のないポイントを金額分付与することで保証扱いにしようとします。この場合は完全に詐欺ですので、全額返金保証のある競馬予想会社を利用する際には条件や詳細をチェックするようにしましょう。
的中実績の捏造
競馬予想会社の中には、毎週のように多額の馬券が的中しているところがあります。
しかし、的中実績は簡単に捏造することができるため、あまりにも実績が多すぎる会社には注意が必要です。
基本的に情報購入は先着順となっていますが、これが抽選式になっている場合はウソの実績を掲載するための手口ですので、そのような会社は注意しましょう。
無料情報をエサにして釣る
競馬の無料情報をエサにして会員登録をさせ、その個人情報を他の業者へ売り払ってしまう詐欺があります。
「フィッシング詐欺」という言葉は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
もちろん情報はもらえませんし、知らないサイトなどからメールが届くようになってしまいます。無料情報という言葉にだまされないよう、注意しましょう。
悪質な競馬予想ソフトの3つの手口
競馬予想ソフトを使った詐欺では3つの手口が存在します。競馬ファンにとっては身近な存在の競馬予想ソフトだからこそ、詐欺に合わないように手口を知っておくことが大切です。
近年では、ギャンブル系のサイトでの詐欺も巧妙化しており、見た目だけでは優良の競馬予想サイトになっています。そのため、しっかり手口を把握して、似ているサイトには関与しないようにしましょう。
サイトでの販売
最近では、競馬予想ソフトを使った競馬予想が当たり前になっているため、ネット上にもたくさんの競馬予想ソフトページがあります。
競馬を始めたばかりの人にとってはどのソフトが良いのかわからず、悪質な競馬予想ソフトを購入してしまう可能性もあり、とても危険です。
競馬仲間からの勧誘
競馬で知り合った人から「良い競馬予想ソフトがある」と持ちかけられるパターンもあります。
この場合には「投資」という言葉を使って勧誘し、契約させるのが手口となっています。最近投資を始めた友人などが「儲かる話がある」と持ちかけてきたら注意が必要です。
SNSからの勧誘
最近では、SNSを使っている競馬ファンも多いのではないでしょうか。
SNSでたくさんの競馬ファンと知り合うことができるのはとても楽しいですが、悪質な競馬詐欺に巻き込まれる可能性があるため、注意が必要です。
SNSのダイレクトメールを使って勧誘してきたり、実際に食事に行って勧誘されたりとさまざまなパターンが考えられます。SNSで知り合った人との交流はリスクがつきものです。
詐欺の被害に遭わないためにも普段から意識しておきましょう。
競馬詐欺の被害にあってしまった時の対処法
これまで競馬詐欺の手口についてご紹介しましたが、実際にだまされてしまった場合にはどのように対処すれば良いのでしょうか。
競馬詐欺の被害にあってしまった時の対処法について解説いたします。万が一、競馬詐欺の被害にあってしまった場合には、以下の3つの対処法が挙げられます。
①クーリングオフ制度を利用する
クーリングオフ制度は競馬予想ソフトを契約してしまった場合に有効です。購入後8日以内であればキャンセル・返金ができるという制度になります。「だまされた!」と気づいた時にはできるだけ早く対処するようにしましょう。
②証拠をとっておく
競馬詐欺は、証拠が残っていないため泣き寝入りするしかないパターンがとても多いのです。あえて証拠を残さないための電話詐欺などもありますし、証拠が残せるかどうかで警察の動き方が変わってきます。
③弁護士に依頼する
競馬予想会社を相手にして訴える場合は、やはり弁護士にお願いするのが1番です。法律のプロですので、自分はこれからどうすればいいかなどアドバイスをもらうことができます。
まとめ
今回は悪質な競馬詐欺について、情報料をだまし取る手口や詐欺にあってしまった時の対処法について詳しく解説しました。
「競馬で当てたい!」と考える競馬ファンにとっては競馬詐欺は身近な問題ではないでしょうか。気がつかないうちにだまされていた、なんてことにならないよう、普段から意識しておくことが大切です。